仙台でインスタ&新宿でインプロ

nyaaano2007-01-17

http://db1.voiceblog.jp/data/nyaaano/1168995670.mp3
14日。ちょっと日帰りで仙台まで行ってきました。大友良英さんのインスタレーション「Without records」を体験する為です。その道中の会話やレポートを録音したものを編集してアップしました。少しだけ展示会場の音も入ってます(いいのかな?)。会場で「ライブの当日券ありますか?」と声をかけたスタッフさんはテルミン演奏家テルミンの前で踊る!?)だったみたいです。少し戸惑った表情を見せてから意を決したように「ちょっと問い合わせます!」と言ってすかさず携帯電話を取り出した彼はそのままの姿勢で小走りで20メートル先にいた他のスタッフさんに聞いてきてくれ小走りで戻って来て丁寧に説明してくれました。是非いつか共演したいです。この日はI.S.O.(大友良英、sachikoM、一楽儀光)のライブ演奏がありました。僕は大友氏と低い持続音を鳴らすターンテーブルの間に身動きせずに立っていて、二つのフィードバックのハーモニーを楽しみ、またターンテーブルの如く三人の周りをグルグル回っているお客さんやsachikoM氏の中腰の後姿を眺めたり、僕と同じように身動きせずに立ち続けている人を探して勝手に「先に座った方が負けじゃい!」と心の中で戦いを挑んだりしていました。夜勤明けで寝不足だったので立ちながら睡魔とも闘っていましたが、時折大友氏の金属的な音にびっくりして我に帰りながら一時間そこで聴こえる音に集中しました。といいながらも半睡状態を一気に解消してくれたのはライブ終演直前の終演合図ともとれるインスタレーションの停止でした。66台のポータブルプレイヤーが止まった瞬間、フワッと宙に浮くような感覚に襲われ、そして三人の演奏がフェイドアウトして消えた瞬間にそれまで過敏になっていた神経が解放されたようにすっきりしてそこに僕はライブを感じることが出来ました。あの二段階の終演が今回のインスタレーションとライブ演奏の融合の醍醐味だったのではないかと思います。あの瞬間を体験するために僕らはあの場所で音を感じていた気がしました。因みにライブ中必死で俯瞰側にいたつもりでしたが、関係者の方にそれ以上に俯瞰で見られていたようです。あと牛たんが食べれられて良かったです。
http://db1.voiceblog.jp/data/nyaaano/1168995926.mp3
15日。仙台へ行った次の日、新宿motionでの月一イベント「即興屋の集い」にmetaphoricで参加してきました。今回はサックスの安藤くん(狂うクルー、MYTH DELUSION EMPIRE)を交えての即興演奏になりました。前回に比べ割と即興に対する考え方が似通ったグループが集まっていた気がします。何故か司会者が芸人さんでした。即興をやるようになってからあまり共演者の音を聴かなくなってきたせいか終わってからコレといった達成感も興奮もなく只それでいて何か確信に似た思いを抱きつつそのまま僕は深夜勤務に身を委ねたわけですが、録音を聞いて改めて安藤君のサックスの魅力に惹きつけられるのでした。「即興屋の集い」に二回参加して、僕にとって音楽とは出会いであるという一つの結論を見出せたのが大きな収穫でしょう。
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