夢は見るものじゃなく食べるものだ!(獏)

NO.1113
親戚だろうか親しい付き合いのある家を出入りしている。NHKの朝の連続ドラマのワンシーンのようだ。帰ろうと、玄関で靴を履いているとその家のおじさんが僕宛に電話だとコードレス子機を持ってくる。何故知り合いの家に僕宛の電話が?と不思議に思いながら出る。DTP制作会社からのスカウトの電話。しかし既にその方面での仕事をあきらめていた僕はどう断ろうか返答に困る。一応、自分の経歴と使えるソフト使えないソフトをとても自信なさげに告げる。間。僕の方から「また機会ありましたらお願いします」と言って切る。帰ろうとすると、また電話。今度はその会社の女社長から電話。まだ諦めていないようだ。「今度やるTシャツのデザインやってもらったらいいわ」と電話の向こうにいるスタッフに言っている。僕はいきなりそんな仕事させてくれるのかと、少しうれしくなる。
子機を持ったまま街へでてしまう。長いことはなして結局明日から仕事ということになる。しかし身に覚えのない会社名だし、場所もよくわからない。街のノイズで女社長の声がよく聴こえないがとりあえず場所は言っているみたいなので聞こえたことにして電話を切る。出社は午後3時だから明日午前中に電話の子機を返しに行こうと思う。
そのまま街で何人かの友人と合流。ウロウロしていると警察らしき男が二人近づいてくる。私服警官。一人づつ名前を聞いている。友人の中に星野という男がいて、そいつは名乗ったあとすこし震えて不安そうに立ちすくんでいる。警察の一人が何かに気付く。「ひょっとしてお前、星野症候群に・・・。」と言うと、星野が急に逃げ出す。追いかける警察二人。高架下をくぐって大通りを強引に渡る星野、トラックに惹かれそうになりながら向こうへ逃げ見えなくなる。
友人の一人が言う。「星野症候群ってやばいんじゃない?」僕はよくわからなかったので聞き返す。「前の時もそうだったもん、俺刺されそうになったもん。」星野症候群であることを気付かれると、その場で取り押さえないとあとで刃物を持って襲ってくるらしい。僕らは近くのおおきな駅(多分新宿)に逃げ込む。改札が見えて、急いで入ろうとすると星野がはさみを持って現れる。僕は逆に逃げて階段を大きな駆け上がる。
下で友人たちがどうにか取り押さえようとしている。いつのまにか星野は女性になっており名前も加藤さんになっている。皆は口々に加藤さん!と呼びかける。女性トイレに逃げ込む加藤さん。後から友人の中にいた女性が追い込む。洗面台で自殺を試みている加藤さんを女性が止める。僕が恐る恐る入って、洗面台に置かれたはさみを見つけて、すかさず取り上げて後ろからついてきている友人にさっと渡す。
しゃがみこんで泣き出す加藤さん。なだめる女友達。涙でぐしゃぐしゃ顔の加藤さんを見て、僕はDTPを頑張ろうと決心する。そして加藤さんを守ってやろうと心に決める。起床。