IKKIに会えてよかったねきっと私
笠辺哲 フライングガール 1
一巻の表紙を見た瞬間「ど根性ガエル」のヒロシ（性転換済）かと思った。。
いつのまにか連載をスタートさせていた笠辺哲。コミック雑誌IKKIに見初められ、短編を何本かこなしていた時から注目していたが、IKKIと疎遠になっていたので単行本を見つけて飛び上がってしまった。。一見古風で牧歌的な画風と昔の漫画家の傑作短編集（売れてない頃の上質な作品集？）を読まされているようなシュールなストーリーに心地よい時代錯誤感を抱かされノスタルジックになりながらも、やはり今書かれている漫画だから意識は新しい漫画を読んでいる感覚に設定させられている、という不思議な俯瞰現象に身を委ねていたのだが、新連載「フライングガール」はそんな作者が今まで培ってきた経験を踏襲し、逆に時代を司り、先取りしてしまうかのような猛烈な勢いと冷静な全体的視点で商業的にも文化的にも高水準な作品になっていてとても関心させられながら大笑いしてしまった。一言で偉そうにいうと、成長していた。。でも画風がやっぱりノスタルジック！なんか知らないけどありがとうって言いたい。こういうのがデスノートくらい売れたら僕はもう死んでもいい。。
