絲山秋子・ビジュアル先行逃げ切り型小説「沖で待つ」

芥川賞もたまには妄想の種になる。。
文芸春秋の広告の中で膝を抱えるセーターにジーンズというジェンダーフリーな出で立ちの彼女を観て文芸春秋3月号を手に取ってみる。
ですます調。まるで、暮しの手帖すてきなあなたへ・ミーツ・プロレタリア。。
新刊台にこれでもかと並ぶ彼女の作品はいずれも「だ・である」調。。
再び、正面を向いて膝を抱える更に大きな新聞広告の中の彼女を観る。。。。
受賞コメントには

この作品は他のと比べて特別だとは思っていない。

僕には異質に思えて仕方が無い。これまで幾度となく候補に選ばれて落選してきたのはこの作品のためだと思いたい。少し前にも「ニート」が話題になって露出していたが、この作品で脚光を浴びることが彼女の運命であるかのようなビジュアル先行逃げ切り型の小説である(綿矢りさいわゆるアイドル的なビジュアル先行型とは意味合いが全然違うので注意してください)。なのでもっとメディアに顔を出して欲しい。。
ってまだちょこっとしか読んでないし、ビジュアルと文体にしか興味ないからストーリー全然入ってきてないけども。。

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丸山健二の影響が徐々に浸透してきて今ではあまり気軽に小説を読めない体になってしまった僕はこうやって苦し紛れに意味づけしながら文学に触れている。。