第一回漫画選抜委員会

nyaaano2006-03-11

最近のナンバーワン漫画家こうの史代の新刊「さんさん緑」は穏やかにカルチャーでとっても新鮮で面白かった。もうすぐ連載が終わるらしく全二巻てな感じなんだろうか。まあそれはそれでいいんじゃないだろうか。だいたい長ったらしいだけの連載なんて紙の無駄使いだ。こうのさんの作品はスパッと伝わってくるし、短編ポツポツ書いてくれるだけでもそれが一つ一つ文化として歴史に刻まれているので凄い。若手だと思ってたら意外にまあ、でもデビューが遅めだから中堅ちょい手前くらいってとこなのかな。「長い道」なんてもおそれだけでカルチャーそれだけで世界。なんだあの設定は。
石ノ森章太郎の「バンパイラ」を中古で。めくるめく下ネタとダジャレの応酬、そこにそこはかとなくヒューマニズムを注入して生と性を同梱描写したおしゃれな作品だった。だって主人公がもおずっと全裸で行動してて最初はきわどいコスチュームで登場!だったのに三話目くらいからもお登場から全裸!棺で移動(もちろん浮きます)してんだけどその中でも全裸!個人的には何にも残ってないけど何か忘れられない。
後は今更「プラネテス」っていう漫画を知って読んだ。宇宙開発というものの未来に対して問題提起をそつなく網羅しつつまたもやヒューマニズムが顔を出す!漫画はやはりそこなのか?
頓珍漢な考察を削除しました。