http://211.9.151.93:8000/listen.pls(佐々木雅弥ライブを聴きながら)

「共鳴文」
変な音がする、それはどこから聴こえるのか、それはどこからやってくるのか、両耳の中の鼓膜を震わせて脳に信号を送る。音は信号、パルスが耳の中で反響している。パルスが鳴っている。パルスが鼓膜を震わせて脳を刺激する。音そのものがパルスである、それは変な音であり、パルスそのものでもある。
パルスは山で大きな声を出した。それはヤマビコの声となって返ってくる、ヤマビコの出した答えは音でありパルスそのものだった。
一定のリズムが聴こえてくる。それは音の周期でありミニマルミュージックである。それは音楽でありまた一定のパルスでもある。リズムは人口であり一定のリズムは人の不完全性によって狂わされる、だがその狂いはやがて更なるリズムを生み出し、新しいリズムを作る。それは新しいパルスであり、今そこにしか存在しないパルスである。
リズムは山の中で痙攣をおこす。激しい振動で体が硬直しているが細かく震えているのがわかる。その振動が山全体に伝わってヤマビコが目を覚ます。
リズムが定期的なパルスを発信している。それは一つのウェーブになる。音そのものが波を打つのではなく音の集合によって波が作られる。
やがて無音。
再び切れ間のないパルス。音そのものが信号である。と再び訴える。
既製音。
器楽音。
パルス。
信号。
神経。
真面目な話をしている時にオナラをしてしまうのは不謹慎である。パルス音が流れている時にバイオリンの音が鳴ると不謹慎である。不謹慎とは状態の緩和であると捉えられる。不謹慎とは一瞬の呵責でない。
パルスは山の中で眠りに付く。一段と静まり返った山の夜の中で眠りに入る。眠っているパルスの心臓は一定のリズムで音を生成し続けている。やがて心臓のパルスは激しい鼾となって山に低く細く響き渡った。
ヤマビコが素早く反応した。平べったい大きなしゃもじを持って静かに地面を撫でる。それは鼾への返答音なのだが、音色が明らかに違っている。鼾の中に見たパルスという原理をヤマビコなりの解釈に任せたに違いない。それは山の中に秘かに鳴り響くパルス、そして音階のないメロディであった。
暗闇に包まれていた山の中にうっすらと明かりが差し始める。断続的なそのパルスは山鳥のさえずりである。まだあけて間もない山の中で今も尚パルスは眠りの中にいる。その眠りを妨げるように山鳥たちがが一斉に鳴き声をあげるが、そのパルスはパルスの体内に吸収されて無音になる。
それでも山鳥たちは懸命に泣き続けるのだ。ヤマビコには決して届かないか細い鳴き声でパルスを発信し続ける。

「21世紀の宇宙ステーション」
http://211.9.151.93:8000/listen.pls
発信源を直ちに確認せよ!
211.9.151.93:8000からの発信情報によるとパルスによる音の集合密度が一定量を越えようとしているとのことです!
パルスの生成位置を発信情報から割り出せ!
211.9.151.93:8000から推測されるにそこは恐らく山岳地帯だと思われます!
定量まで残り30分を切りました!
至急中和音を発信しろ!
ラジャー!
パルスが中和されています。
20%
40%
70・・・・80・・・90・・・
100%中和完了しました。
パルスが初期信号波に還元されました。
原因を調査せよ!
ラジャ・・・あったったいま211.9.151.93:8000から追加信号が届きました!原因が判明したそうです。
報告せよ!
パルスの鼾・・・だそうです。。