ダブ・ダブ・ダブ

The revolution will not be computerized

The revolution will not be computerized

これはもういわゆる”松本人誌以降のSとM”の関係が形成されていく過程をわかりやすく音楽で記録した作品ではないか。すなわちパードン木村(S)がその他プレイヤー(M)の音をダブという破壊解体行為(音処理)でもって弄んでいるという図式。初めは「おいおい、今度は俺かよ!勘弁してよ・・・まじめに弾いてんだからさー。」と引き攣った顔になりながらも曲をプレイ(!)しているのだが、だんだんとダブ処理されることに快感を覚え始め、「あれ、さっきからベースの音ばっかりダブされてて全然俺のことダブしてくれてないじゃん!」なんて思い始めて、でも曲のプレイを放棄することは出来ないという物凄いおあずけ状態になっており段々とパードンに構って貰おうとその他プレイヤーのプレイはどんどんと緊張感を増し、濃密なものになっていくという寸劇を再現してみせている。それが見事にジャズのかけ引きの一環として提示されているから聴き手にもその快感が伝わってくるという寸法である。もう6曲目の半ばぐらいで一気にまとめてエイッ!とフィルターで演奏全体が絞られ、恍惚の音色でトランペットが余韻に浸るように吹き出すあたり、非常にレベル高し!おもろい!
なんかしばらく聴いてたらブレイクビーツみたいに途切れてたりするので編集してんのか?と思ったらしてるみたいです。いわゆるテオなんたらのアレですね。

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最近僕がiTunesで参加しているバンドに通じるものがあるような気がしなくもないようなどうなんだろうなーというような感じです。
http://www.myspace.com/forestpeople
悪来年春くらいまではこのバンド押しでいきます。もっとネット以外でもアピールしていこうと思います。